40代からの「デザイナー副業」って、案外ちょうどいい
デザイナーとして働いていると、「本業だけで手いっぱい」と思う日もありますよね。けれど、経験が積み上がってくる40代は、実は副業に向いている時期でもあります。若い頃みたいにがむしゃらには動けない分、得意分野がはっきりしていて、仕事の進め方も現実的。無理なく、でも確実に収入と自信を増やせるのが“デザイナーの副業”だと感じています。
デザイナー副業のいいところ
副業というと「時間を削るもの」と思われがちですが、うまく設計すると、生活の安心感を増やすものになります。
- 収入の柱が増える:固定給だけに頼らない安心感が出ます
- 得意分野を磨ける:本業ではやらない種類の案件で腕が上がる
- 人脈が広がる:紹介が生まれて、仕事が循環しやすい
- “自分の値段”が分かる:単価交渉の経験は本業にも効きます
まず取り組みやすい副業メニュー
「何から始めればいい?」となったときは、すでに持っているスキルを“小さく切って”売るのがコツです。いきなり大きなブランディング案件を狙わなくても大丈夫。
1) バナー・SNS画像制作
- 依頼側の目的が明確で、短納期になりやすい
- 単発でも受けやすい
- 量をこなすほどスピードが上がる
2) LP(ランディングページ)デザイン
- 単価が上がりやすい
- 「売るためのデザイン」が評価される
- ワイヤー〜デザインまで一気通貫できると強い
3) ロゴ・名刺・チラシなどの小規模制作
- 個人事業主や小さな店舗のニーズが多い
- “丁寧さ”が価値になりやすい
- リピートや紹介に繋がりやすい
4) 既存デザインの改善(添削・リデザイン)
- 「作る」より「直す」ほうが早く価値を出せることも
- 相談ベースから案件化しやすい
- 経験がある40代に向いている分野
5) デザイン相談・講座・レビュー
- 制作だけが副業ではありません
- 1時間単位で売れる
- 体力を消耗しにくい
副業を“続けられる形”にするコツ
副業は、勢いで始めると疲れます。続けられるように、最初に枠を決めておくのが一番です。
- 稼働時間を先に決める(例:平日2日+土曜午前だけ、など)
- 受ける仕事の種類を絞る(最初は2ジャンルまでがおすすめ)
- 納期は余裕を持つ(副業の最大の敵は体調不良)
- 連絡ルールを決める(返信は夜だけ、休日は返さない等)
「いつでも対応できます」は、短期的には仕事が取れても、長くは続きません。副業を“生活の中に置く”感覚が大事です。
ポートフォリオは「全部」じゃなくていい
副業で選ばれるポートフォリオって、実は作品の数よりも伝え方です。
あると強い情報
- 制作物そのもの(3〜8点くらいでも十分)
- 目的と工夫(何を改善したか、どう考えたか)
- 得意領域(例:女性向け、教育系、飲食、医療など)
- 対応範囲(バナーのみ/LPまで/ディレクション可 など)
「誰の、どんな悩みを、どう解決できるデザイナーか」が見えると、値切られにくくなります。
単価の考え方:安くしすぎないために
副業の最初は、どうしても価格を下げがちです。でも、安さで取った仕事は、後から上げづらいのが現実です。
最低限、意識したいこと
- 時給換算で赤字にしない(修正込みで何時間かかるか想像する)
- “修正回数”を決める(例:2回まで、追加は別途)
- 納品形式や素材の有無で変える(データ整理・書き出しも工数)
「丁寧にやるほど損をする」状態にならないように、最初から枠を作っておくと安心です。
受注先はどこがいい? 現実的な入り口
いきなり大手の継続案件を狙わなくても、入口はいくつもあります。
- 知人・友人の紹介:最初の1件目が生まれやすい
- 過去の職場・取引先:信頼がすでにある
- 小規模事業者(店舗・教室・サロン):デザインの悩みが具体的
- オンラインの募集:単発案件から実績を積みやすい
副業は「営業力」より、「信用が積み上がる動線」を作るほうが結果が出やすいです。
トラブルを避けるために、最低限の取り決め
副業が軌道に乗ってくると、意外と出てくるのが「言った・言わない」問題。気持ちよく続けるために、最初から事務的に整えておくのがおすすめです。
- 依頼内容(作るもの、サイズ、点数)
- 納期(初稿・修正・最終納品)
- 金額と支払いタイミング(着手金があると安心)
- 修正回数の上限
- 納品物の範囲(元データ渡すかどうか)
- 実績公開の可否
ここを押さえるだけで、疲れる案件がぐっと減ります。
40代の副業は、「背伸びしない戦い方」でうまくいく
20代の頃みたいに睡眠を削って頑張る副業は、長続きしません。だからこそ、40代は強いんです。経験がある分、仕事を選べる。断れる。整えられる。
まずは月に1件、無理のない範囲で「これなら続けられる」という形を作ってみてください。副業は、生活を圧迫するものではなく、未来の選択肢を増やすものになっていきます。