ポートフォリオを整えるとき、
「何を載せるか」には時間をかけても、
「何を載せないか」については、あまり意識されないことが多いように感じます。
ですが、実務や副業につながるポートフォリオを考えると、
実はこの「載せない判断」がとても重要です。
今回は、
ポートフォリオにあえて載せない方がいいものについて、
実務視点で整理してみたいと思います。
① 自分でも説明できない作品
見た目は悪くない。
でも、
- なぜこの構成にしたのか
- どんな課題を解決しようとしたのか
こうした点を言葉で説明できない作品は、
ポートフォリオには向きません。
クライアントが見ているのは、
完成したビジュアルだけでなく、
「考え方」や「判断の軸」です。
説明できない作品は、
評価もしづらくなってしまいます。
② 今の方向性と合っていない作品
ポートフォリオは、
これまでのすべてを並べる場所ではありません。
- 今後やりたい仕事とかけ離れている
- 昔のテイストで、今の自分と合わない
- もう同じ仕事は受けないと決めている
こうした作品は、
あえて載せない方が、全体の印象が整います。
「選んでいる」という姿勢は、
安心感にもつながります。
③ 数合わせのために入れた作品
作品数を増やそうとして、
完成度や説明が弱い作品を入れてしまうケースもよく見かけます。
ですが、
中身の薄い作品が混ざると、
全体の説得力が下がってしまいます。
ポートフォリオでは、
1つの弱い作品より、
載せないという判断の方が価値を持つこともあります。
④ 守秘義務や配慮が足りないもの
実務案件の場合、
内容によっては公開に注意が必要なものもあります。
- クライアント名がそのまま出ている
- 未公開情報が含まれている
- 社内資料に近い内容
こうしたものは、
無理に載せるべきではありません。
信頼関係を大切にする姿勢は、
ポートフォリオ全体の印象にも影響します。
⑤ 自分が「好きではない」作品
意外かもしれませんが、
自分自身が納得していない作品も、
ポートフォリオから外した方がいい場合があります。
話すときに言葉が濁る。
説明が短くなる。
そうした感覚は、
相手にも自然と伝わってしまいます。
ポートフォリオは「削る」ことで強くなる
ポートフォリオは、
足していくものというより、
削りながら整えていくものだと感じています。
- 今の自分を表しているか
- 仕事につながるか
- 説明できるか
この3つを基準に見直すだけで、
ポートフォリオの印象は大きく変わります。
まとめ
ポートフォリオに載せない判断は、
決して後ろ向きなものではありません。
むしろ、
自分の仕事をどう見せたいかを考えた結果です。
無理に増やさず、
納得できるものだけを残す。
それが、
実務につながるポートフォリオを作る近道だと感じています。
次回予告
次回は、
「ポートフォリオを見た人が、“この人に頼みたい”と思う瞬間」
について、もう少し具体的に書いてみようと思います。