仕事の依頼が届くと、
「できるだけ早く取りかかった方がいいのでは」
と感じることがあります。
すぐに作業を始めることが、
誠実さやスピード感につながるように思えるからです。
ですが私は、
依頼を受けたからといって、すぐに制作には入りません。
そこには、はっきりとした理由があります。
すぐ作ることが、必ずしも正解ではない
最初に共有される依頼内容は、
多くの場合「完成された要件」ではありません。
- 「こんな雰囲気で」
- 「前回と同じ感じで」
- 「初心者向けです」
一見十分に見えても、
実際には重要な情報が抜けていることがほとんどです。
この状態で制作を始めてしまうと、
- 修正が増える
- 途中で方向性が変わる
- 「思っていたのと違う」と言われる
といったことが起こりやすくなります。
先に確認するのは「デザイン」ではなく「目的」
私が最初に確認するのは、
色やレイアウトではありません。
- 何を目的とした制作なのか
- 誰に向けたものなのか
- 見た人に、どう行動してほしいのか
この3点が曖昧なままでは、
どれだけ整ったデザインでも
「正しいアウトプット」にはなりません。
要望の裏にある、本当の課題

依頼者の言葉は、
必ずしも問題を正確に表しているとは限りません。
「分かりやすくしてほしい」という言葉の裏に、
- 情報が多すぎる
- 対象が変わっている
- 伝えたいポイントが整理できていない
といった課題が隠れていることもあります。
だから私は、
要望をそのまま形にするのではなく、
なぜその要望が出てきたのかを考えるようにしています。
すぐPhotoshopやFigmaを開く前にメモ帳の開くことから始めます。
最近はFigma slideやマインドマップで下書きをすることが増えてます。
作業前に必ず整理していること
制作に入る前、
私は次のような点を整理します。
- この仕事の「成功」とは何か
- これまでのデザインの何が問題だったのか
- 今回、最も避けるべき失敗は何か
これが明確になると、
作業中に迷うことがほとんどなくなります。
結果的に、仕事は早く終わる
不思議なことに、
最初にしっかり整理した仕事ほど、
- 修正が少なく
- やり取りもスムーズで
- 制作スピードも安定します
「すぐ始めないこと」が、
結果的に一番効率的になることも多いのです。
誠実さは、スピードよりも安心感
依頼を受けてすぐ作ることが、
一見すると誠実に見えるかもしれません。
でも実際に評価されるのは、
- きちんと考えてくれる
- 方向性を整理してくれる
- 安心して任せられる
そういう姿勢だと感じています。
だから私は今日も、
依頼が来たらまず立ち止まり、
「何を作るか」より「なぜ作るのか」を考えるようにしています。
次回予告
次回は、
「要望が曖昧な依頼を、どう整理しているか」
について、もう少し具体的に書いてみようと思います。
thank you for this posting