20代、30代の頃は、
「成長している感覚」がそのまま自信につながっていました。
新しいことを覚えるのも苦ではなく、
むしろ楽しいと感じていた時期だったと思います。
でも、40代に入ってから、
同じようにはいかなくなりました。
学ぶことが嫌になったわけではありません。
ただ、
以前と同じスピードを求められることが、
少しずつしんどくなってきた。
そんな感覚です。
デザインの仕事をしていると、
次から次へと新しいものが出てきます。
AI、ツール、考え方、フレームワーク。
「これも知らないと置いていかれるかもしれない」
そんな言葉を、あちこちで見かけるようになりました。
正直に言うと、
私はそれらを、
全部受け止めなければいけないものだと思っていました。
だから疲れていたのだと思います。
あるとき、ふと考えました。
「成長って、本当に“増やし続けること”だけなんだろうか」
長く仕事を続けていると、
言葉にはしづらいけれど、
自然と身についている感覚があります。
「これは違うな」とか、
「ここは急がない方がいい」とか。
若い頃にはなかった、
少し立ち止まる感覚です。
40代になって、
ようやく分かった気がします。
成長とは、
前に進むことだけではなく、
取捨選択ができるようになることなのかもしれない、と。
全部を追いかけなくてもいい。
全部を使いこなさなくてもいい。
今の自分に必要なものだけを、
静かに選び続ける。
それも、
長く働くための一つの形だと思っています。
もし今、
「この先も続けられるのかな」と
少し不安を感じている人がいたら。
それは、
衰えではなく、
視点が変わり始めているサインなのかもしれません。
私はそう思いながら、
無理をしすぎないペースで、
今も仕事を続けています。